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2006.04.18

・SHINJO引退

ファーストインプレッションは「さすが宇宙人」だった。
冗談だと思ってた。
でも、試合後の会見。SHINJOの目は本気だった。
「いっぱいいっぱい」
この言葉を聞いた時、大きな衝撃を受けた。衰えが来るのは当然の事だけど。
SHINJOに「衰え」という言葉はまだ早いと思っていたからである。


球界でトップの守備力。勝負強さ。スター性。
そして何よりも、存在感。
去年の夏、東京ドームで日ハム-ホークスを観に行った時。
遠く離れたスタンドでもセンターにいるのはSHINJOだというのが分かった。
それくらいの存在感。


SHINJOの夢。札幌ドームを満員にする事。
これは今年の開幕戦で叶った。
東京ドーム時代も含めて近年無かった盛り上がり。
WBCの効果もあるだろうが、SHINJOがいなかったら・・・。
満員にはならなかったろう。


阪神時代。敬遠球サヨナラヒット、リリーフと野手の二刀流、引退宣言と撤回。

渡米。メッツでは4番も打った。ジャイアンツではワールドシリーズ進出。
更に同シリーズでの本塁打(日本人初)も記録。

2003年、日本ハムへ。「地元・札幌を満員にする事が夢」入団会見でこのように語った。
選手としての実力もさることながらエンターテイナーとしての実力も発揮。
被り物やコスプレなどのパフォーマンスで球場を熱くした。
ある日のヒーローインタビューでは、
「ヒーローは僕じゃありません、みんなです!!!」
と言った。
思えばSHINJOだけだろう、ファンを「みんな」と呼ぶ選手は。
それだけファンに親しまれ、自らもファンと打ち解けたことの裏づけでもある。

かつての長嶋茂雄なんか比較にならないほどの数々の伝説を残した。


SHINJOは言った。
「もう打法名はつけません」と。
しかし、もしも打法名がもう一度付くことがあるとしたら・・・。
その時は日本シリーズでファイターズが日本一になった時だと思う。


10月でユニフォームを脱ぐSHINJO。
「最後に一花咲かせたい」
その言葉を実現させられるのか。


野球ファンとしての感謝の気持ちはSHINJOの最後の試合の日に言いたいと思う。


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